Buried Deep in Books

洋書と英語についてつれづれと語るブログです。超個人的な感想文載せてます。

All Systems Red 読了

洋書ブログ友達の間でも評判の良かったこちらのSci-Fi Novella、昨日読み終えました。 

All Systems Red (Kindle Single): The Murderbot Diaries (English Edition)

All Systems Red (Kindle Single): The Murderbot Diaries (English Edition)

 

本来であればこれ、先週末に読み終えたかったんですよ。154ページしかないし。
しかしながら思いのほか時間がかかりました。総合的には面白かったですが。

実のところを書くと、いまだにこの本のストーリーというかプロットとしては「こう」とはっきり書く事ができません。それが文体によるものなのか、それともSci-Fiという世界観のせいなのかは分かりませんが、とにかく主人公のMurderbotが強烈な印象を残します。

こちらの本はそのMurderbotの視点から、第一人称で語られています。
Murderbotは大量殺人も可能な能力を持つ人体部分とメカ部分の両方を併せ持つ、いわばサイボーグのような存在。雇い主(Preservation Aux)の元へ派遣されてすぐに制御プログラムかなぁ、Governor moduleをハッキングしたがゆえに、暴走殺人は避けられたのですが逆に今度はロボットに似つかわしくなく、任務を果たすより一人でダウンロードした娯楽番組(TVドラマみたいなもんですかね)を見るほうが好きで心地よいというなんともintrovertな性格になってしまいました。

当然シャイというか、人間との関わり合いは苦手。人間側から拒絶されるといたく傷つくという繊細さも併せ持っていて、このMurderbotのキャラクターがなんとも愛おしい。

が、そこはやっぱりMurderbot。ふとしたことからPreservation Aux の所持するMapに実際の地形とは食い違う点を見つけ、更には同じ惑星で同じような調査に関わっていたDeltFall が問いかけに応答しないことから(結局DeltFallは何者かの手によって同伴していた警護用ロボット共々虐殺されていた)、正体は分からないものの第三者による陰謀を突き止め、なんとか無事にチームを率いて惑星から脱出するための策を講じます。

正直言って、世界観などの点においては随分苦労しました。
こういうSci-Fiってやっぱり世界観やその世界がどう動いているのか(固有名詞とかね)を把握しないとすっきり先へ進めないと思うんですけど、その点の描写が甘かったというか足りなかった気がします。
読み物としてはMurderbotの感情を追っているだけで十分楽しめます。
でも、プロットとしては一体全体何が起こっているのか、なぜそのような事態に陥ったのか、という書き込みや情報が足りなかったんじゃないかなと。
少なくとも私の単細胞なおつむではなかなか理解できず、半分近くまで読んでいたのに最初まで戻って読み直さないとついていけないくらいでした。

154ページしかないので展開も速く、オロオロしている間にあっという間に進んでいき、最後は「えーなんでー」という展開。
シャイでヘルメットやアーマーを外すのを頑なに拒否していたMurderbotが一連の事件を通じチームの仲間たちと信頼関係を築き、permanentな契約を交わすに至った経緯とかは面白いし、「よかったねー」と微笑ましく思えたものの、最後になぜMurderbotが敢えてあのような行動を取ったのかの理解もいまいちできませんでした。

読み込みが足りなかったのか、それともそういう本なのか。。。

Sci-Fiがお好きな方ならこの本は楽しめるかもしれません。
私もいろいろ思うところはあるものの、Murderbotだけでも十分楽しめたので★4つあげました。
こちらは短編の4作シリーズみたいです。続きも読んでみようかなぁ。