Buried Deep in Books

洋書と英語についてつれづれと語るブログです。超個人的な感想文載せてます。

The Nightingale 読了

ブログアップが遅れましたが、先月末日きっちりに読み終わりました、The Nightingale。こちらの本は洋書クラスタのお友達4人とBuddy Read して、あーだこーだと感想をぶちまけたり今後の展開を予想しつつ読み進めたのですごく楽しかったです。

The Nightingale

The Nightingale

 

 ヒストリカル・フィクションなので語彙レベルが高いかな~~?と実は尻込みしていたのですが予想を裏切って難易度は低めと思われます。比較的平易かつ簡潔な英語で綴られていながらも、感情をグイグイ持っていくライティングは見事なものがありました。

ところどころ、「これ編集の段階で編集さんから追記を指示されて苦肉の策じゃないの~?」と思うような( )内の補足文やいわゆるinnner voice 的な記述が目立ち、それまでの品のある文体とのバランスのちぐはぐさにすこし違和感を感じる部分はありましたが、物語としては非常にドラマチックでキャラクターも際立っており、娯楽性は高いです。淡々とした語り口ながら空襲等の描写、また戦争が一般人に及ぼす影響(食料や電気などの資源がどんどん少なくなっていって人々が痩せこけていくさま)などが事細かに描かれており、こちらも読みどころの一つです。

ストーリーとしては、生真面目で節度あるVianneと衝動的で無鉄砲、情熱的なIsabelleの二人のLosignol 姉妹を追いかけていくもので、性格や考え方の全く違う二人の姉妹がいかにナチス占領下のフランスにおいて戦争に巻き込まれ、またそれぞれの立場、それぞれのやり方で戦っていくか、を描いています。

ぱっと見Isabelleが主人公のように思われる書き方をしていますけど、個人的な思いとしてはVianneはVianneなりに大きく成長しましたし、彼女がなし得たことも十分立派です。そのへんも一応は語られていますが、私としてはもう今ひとつ、という感じだったですかねー。。。まぁこの辺はIsabelleに最後まで感情移入できなかったのも要因かもしれません。

で。

冒頭にすこし書きましたが、この本は戦時中の描写も非常に細かいですが、感情を揺さぶられるようなドラマ仕立ててんこ盛りです。
正直言って、ラスト2~3章くらいは「泣かせに入ってるな」的な匂いがプンプンで、他のメンバーがみーんな泣いたにも関わらず私は涙の一粒もこぼれおちませんでした。

いや、ちゃんと涙腺じわ~~っというシーンはあったんですよ。でも皆さんとはことごとく「泣きポイント」がずれており、皆さんが泣くシーンでは逆に「なんかあっさりすぎじゃないっすか?」という感じで2度も読み直したんですがやっぱり泣けませんでした。あと、ラストは「できすぎやろ~~~!」的な展開もあるし、結構ルーズエンドで終わるし。おかげさまでグループの中で見事「冷血人間」の勲章を頂いてしまいましたとさw

戦争がVianneやIsabelle、その他主要キャラに与えた影響、傷跡など、そのあたりもきちんと描かれており、そのあたりは読むのがちょっと切ないし苦しいし、非常に感動的な本だとは思いますが、細かい部分で説明が端折られているところもあり、私としては★4かな。娯楽作品としてはいいと思いますが、★5つ!!!ってあげられるほどじゃなかったです。

でも、お好きな方はとってもお好きだと思います。英語も読みやすいですし、オーディオブックも聞きやすいです。なので耳だけでも十分いけると思います。一読、一聴の価値はあるかと。